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不安障害にもつながるアダルトチルドレンについて

アダルトチルドレンという言葉を聞いたことはありますか。

アダルトチルドレンという言葉は機能不全家族のもとで育った人に見られる特徴として今日定着していますが、元々はアルコール依存症の親のもとで育った人のことを指し示す言葉で、英語ではACOA(adult children of alcoholicの略)と言います。

アダルトチルドレンのことをACと略して言うこともあるので、この言葉がここから来ていることに察しがつくことでしょう。

ここ最近、少子化を背景に親子関係というのが以前よりも複雑化してきて、その中でも機能不全家族のもとで育ったアダルトチルドレンは、大人になっても心が不安定のままで、人生のあらゆる場面において辛い思いをせざるを得ないことがあります。

とりわけ不安障害のひとつである社交不安障害もアダルトチルドレンと関連する部分も多々あって、社交不安障害の根っこの部分を知るためにもアダルトチルドレンというのは看過できないものです。

今回、アダルトチルドレンというのはどういうものなのかということを具体的に見つつ、その問題点について取り上げていこうと思います。

アダルトチルドレンの5つのタイプ

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ヒーロータイプ

ヒーロータイプは一言で言えば、家族の期待を一身に背負う人です。

家族の期待を背負うことからもわかる通り、学校では成績優秀であったり、責任感が強く組織をまとめたりする機会も多く、しかしその一方で失敗やミスをした時の受け入れ方が激しく、自分を責め続けもっともっと努力しようとしたり、自分を追い詰めたり、オンとオフの切り替えが下手だったりします。

私が思うに、社交不安障害になりやすいタイプはこのヒーロータイプが多いように感じます。それは責任感も強く、親や周囲の期待に敏感であり、それでいて失敗した時に自分を責めてしまって、自分の存在意義を感じられなくなってしまうからです。

また社交不安障害は第一子や一人っ子に多いのではないかという見方もあり、このヒーロータイプというのは、第一子の子どもがなりやすいと言われています。この点からも十分に相関関係があると感じます。

スケープゴートタイプ

スケープゴートというのは身代わりや生贄を意味します。ここでは家族内の問題を顕著化させる役割を持つ人と言えます。

スケープゴートタイプに見られる行動としては、親や教師に反発するような態度をとったり、感情的になりやすく怒りに任せて他人を攻撃したりすることが多いです。そしてそのような行動で自分の主張や存在を認めようとさせます。

またこのタイプは、ほんの些細なことで周囲との亀裂を生んだり、自暴自棄になり自分なんてどうでもいいと思ってしまうこともあるので、本当の自分を理解してくれる人なんて存在しないのではと猜疑心を常に持っています。

なりやすさでいうと、第二子の子どもが多いと言われています。それはお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる分、自分の存在が薄くなり自分に注目がいくような行動や振る舞いをとる傾向にあるからです。

ロスチャイルドタイプ

ロスチャイルドを直訳すれば消えた子どもとなりますが、意味合いとしては存在感を無くしながら生きてきた人を指します。

存在感を無くしながら生きてきたということなので、家庭内でも学校でもあまり目立つような行動をせず、また大勢で何かするというよりも1人で黙々とやることが多いのが特徴です。

そしてこのタイプは親からは際立って褒められることもなければ怒られもしない、見方を変えれば、親にとってはあまり手のかからない子どもに映ります。しかしそのような環境で育ってきたからこそ、自分の存在感に疑問を持ち、いつも自分なんていなくてもいいと感じてしまうこともあります。

ひいては大人になっても、絶えず自己肯定感を持てずに自分の生きる理由を探し続けている可能性もあります。また愛情の欲しさに過剰な依存に走ってしまい人生を棒に振ってしまうこともありえます

このロスチャイルドタイプは、上と下に挟まれた子どもがなりやすいとされています。長男や長女は初めての子どもだから期待も大きく、一方で末っ子は目が離せないなどの理由から、どうしても真ん中の子は放置されやすくなります。

クラウンタイプ

クラウンというのは道化師を意味しますが、本当の姿を見せず仮の姿で周りに接してきた人がこのタイプと言えます。

そのため特徴としては、自分の不安や弱さを相手に悟られないように努めたり、その場の気まずい雰囲気を即座に察し、冗談やおどけた仕草で周囲を和やかにしたりします。

しかしその一方で、そういう行動や態度は仮の姿であることから、本当の自分をさらけ出せずにいたり絶えず周りを気にしなければいけない為に気苦労が多かったりすることがあります。

クラウンタイプはは末っ子の子どもがなりやすいと言われています。それは家庭内において立場が一番下ということで両親の怒りの矛先が向けられやすいといえるからです。だからこそ、自己防衛のためにも相手に弱さを悟られないように振る舞ったり本当の自分を見せなかったり、そのような行動に繋がっていくのです。

ケアテイカータイプ

ケアテイカータイプというのは親の代わりとなって世話をする人に多くみられるタイプです。

特徴としては困っている人がいると放っとけない、自分よりも他人を優先する。また相手が何を望んでいるのかを常に心がけてきたために、相手の表情やしぐさに敏感に反応しやすい傾向にあります。

ところがその一方で自己犠牲の精神が強く、また自己主張しづらいこともあり、他人から頼まれると無下に断ることができず、結局はすべての不幸を自分が抱え込んでしまうこともあります。

職業選択的に見ても、このタイプは自分を犠牲にして誰かのために働いたり支援したりする仕事、例えば看護師や介護士、教師などの仕事を選択する傾向があります。

ただ気をつけなければいけないのが、自己犠牲をして限界まで仕事をすると、過労で体調を崩したり燃え尽き症候群になったりしてしまいます。頼まれると断れないタイプなので、自分を見失わないよう自分の気持ちに正直でないといけません。

ケアテイカータイプはお母さん役になれる人ということで、第一子の女の子、つまり長女がなりやすいと言われています。家庭内に問題があると母親が本来の母親の役目を果たすことができない可能性をはらんでおり、そのため必然的に私がしっかりしないとという思いから長女が世話役になるのです。

今回、アダルトチルドレンの5つのタイプ、そしてそれぞれの特徴などについて簡潔にまとめてみました。もしかしたら当てはまる節があった人もいることでしょう。

子どもが小さい頃から何かしらの理由で、周りに気を遣わなければいけない、いい子を演じなければいけない、そのような状況を無意識的に強いられてしまう家庭を機能不全家族として捉えることができます。

しかしその背景には、両親がエリート街道を歩んでいて子どもにもそれを期待しているケース、子どもを心配しすぎるあまり過保護や過干渉になるケース、未婚のシングルマザーで子どもが親の苦労を目の当たりにしているケース、望まない妊娠で出来た子どもを邪魔者扱いし虐待するケースなどがあります。

昨今、核家族が進んで子育てできる環境が整わなかったり、あるいは昔の価値観による教育で今の世の中とは合わない教育をさせたり、ごくごく普通の家庭だったところもほんの些細なことがきっかけで機能不全家族になってしまうことは十分にあると思います。

結果的にアダルトチルドレンになってしまった場合、いつまでも満たされない心の傷を大人になっても抱え続け、それが依存という形でアルコール、ギャンブル、ショッピング、セックスなどと結びついてしまうと、人生そのものを台無しにしてしまう可能性があります。

自分の家庭では普通だと思っていても、客観的に見てみればちょっとこれは異常ではないだろうかと思うことがあれば、アダルトチルドレンについて専門家に聞くなり、自分で調べるなりしてもいいと思います。

今の自分の気持ちが本当の自分の気持ちと合致しているのかどうか、もしかしたら今の人生を偽って生きているのではないだろうか、過去の生まれ育った環境、今置かれている環境、色々な出来事と関連付けながら自分の人生を主体的に歩めているのか、この機会に確認してほしいと思います。

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