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不安障害とはどんな病気!?種類、特徴、治療法について

不安障害という言葉自体は、以前は不安神経症という言葉で呼ばれていたこともあったり、当事者に配慮して不安障害と併記して不安症と記されていたり、その内容自体も幅広い精神疾患を含んでいることから、当事者自身でさえもその位置づけについて混同している人もいると思います。

読み進めていくと不安障害に含まれる心の病について知ることができますが、簡単に言うと、芸能人にも多いパニック障害は不安障害に含まれる心の病ですし、特定の恐怖症によって生活を脅かされているのであれば、その恐怖症もまた不安障害に含まれます。

故に、大きな枠組みとして不安障害があり、その中で一人ひとりが抱える不安や恐怖によって表れる症状に対してさらに名前が付いているということになります。

ということで今回、はじめて「不安障害」という言葉を聞くにも分かりやすいように不安障害に含まれる心の病気をまとめてみました。

また参考文献として『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』を用いています。

ちなみにDSMというのは、精神疾患を判断するための共通言語として生まれた『精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)』のことで、改訂が進み、現在はDSM-5が発行されています。

DSM-5になってから、強迫性障害と心的外傷後ストレス障害(PTSD)が不安障害から外れ、不安障害と同等の括りになりました。

しかしながら強迫性障害も心的外傷後ストレス障害も不安障害に密接に関わってくるため、このサイトでは不安障害の括りとして取り上げています。

また小児期に発症する心の病であった、分離不安障害が不安障害に加わったので、その点についてもこちらで説明していきたいと思います。

不安障害に関連する心の病気

親から離れることが不安である分離不安障害

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分離不安障害(分離不安症)とは、親や親と同等の立場の人から離れることに強い不安感を抱き、その気持ちが10代や成人してもなお続くことで、日常生活や社会活動に支障をきたしてしまう病気です。

本来であれば成長するに従い親から離れていくものですが、この障害を持っていると、家族と離れることで両親の身に何か起きるのではないかという恐れや不安を感じてしまいます。

海外に行ったことがある人の中にはホームシックになったことがある人もいるかもしれませんが、考え方としては分離不安障害の場合もまた、今いる家庭の外は異世界と考えてしまうのです。

そのため1人で行動することに強い不安感があり、また分離への恐怖から学校や職場に行くといった家から離れる行動に強い拒否を示す人もいます。

分離不安障害の原因は未だにわかっていないことが多いですが、言われていることとしては両親の離婚や見知らぬ土地への引越しによるストレス、過保護や押し付けがましい養育環境も要因として挙げられます。

さらに詳しいことは下記のページにまとめています。

死の恐怖を感じてしまうパニック障害

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“パニック障害”、この言葉を聞く機会も増えてきてなんとなく知っている人もいるのではないでしょうか。

有名人でも歌手の堂本剛さん、YUIさん、芸人の中川剛さん、タレントの長嶋一茂さん、高木美保さん、IKKOさん、プロ野球選手の小谷野選手などがパニック障害で苦しんだ経験をメディアを通じて告白しています。

パニック障害(パニック症)とはどんな病気か、パニック障害の主となる症状は予期なく起こるパニック発作です。

パニック発作とは、突然激しい恐怖や不安に襲われ、その間に動悸や発汗、吐き気、めまい、窒息感、胸部や腹部の不快感などの症状が起こることを言います。

またパニック発作の時には自分は死んでしまうのではという死の恐怖、頭がおかしくなってしまうのではという自己抑制力を失ってしまうことが見受けられます。

パニック障害を持つ人はパニック発作を誘発するような場所を回避することがあり、それは次に説明する広場恐怖症と密接に関係することがあります。

もちろん、広場恐怖症を患っていなくてもパニック発作が表れることもあるため、また広場恐怖症が必ずしもパニック発作が表れるわけではないので、パニック障害と広場恐怖症は別々に書かれてある専門書もあります。

パニック障害の原因はよく知られていませんが、なりやすい人の性格や体質は知られています。例えば、心配性な人や悲観的な人はなりやすいといわれています。また幼少期に虐待を受けた経験を持っている人はパニック障害のリスクが高いです。

さらに詳しいことは下記のページにまとめています。

逃げるに逃げられない恐怖を感じる広場恐怖症

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広場恐怖症を持つ人は公共交通機関や広い場所、囲まれた場所などにおいて、逃げ出すことができないという不安や恐怖を感じてしまい、人によってはパニック発作を起こしてしまいます。

広場恐怖症は必ずしもパニック発作を伴うものではなく、例えばパーキンソン病や炎症性腸疾患などの身体疾患を持っていた場合、外出先でトイレに間に合わないかもしれないという恐怖があって、回避行動を取るのもまた広場恐怖症の特有の症状として該当します。

広場恐怖症は遺伝的関連が強いことが知られており、広場恐怖症の6割の人が親もまた同じ疾患を持っているとされています。

他人からどう見られているのか気になってしまう社交不安障害

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社交不安障害(社交不安症)は、その根底に他人からどのように見られているのか、どのように思われているのかという強い恐怖感があります。

そのため人前でスピーチをしたり会食したり、社交的な場に行くことさえも避けてしまいます。その結果、行動範囲が極端に狭まってしまい、友人関係や恋愛関係を築くことができないケースも多く見受けられます。

また人と交流すること自体に強い恐怖を感じてしまうため、場合によってはひきこもりになってしまうこともあります。ひきこもりの状態にいる人の中には、診断されていないだけで実は社交不安障害であったというケースは少なくないのです。

社交不安障害の発症は思春期と呼ばれる13歳~15歳にかけて多く見られ、成人してから発症することは少ないですが、もともと体質的になりやすさを抱え、人前でスピーチをする機会や会食をする機会が増えることで、その時に何か嫌な経験をしたことで発症することは十分に考えられます。

社交不安障害の原因は未だに不明ですが、なりやすい体質や性格というのがあり、感受性が強い人、完璧主義や完全主義な人、些細なことでも気にし過ぎてしまう人はなりやすいです。

さらに詳しいことは下記のページにまとめています。

心配することを抑えるのが難しい全般性不安障害

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全般性不安障害(全般不安症)を抱える人は、多くの出来事や活動について過剰な不安や心配を示します。そのために絶えず心配事が続き、日常生活を満足に起こることが難しくなり、同時に様々な活動に対して集中することができなくなってしまいます。

心配事が長引くことで身体も常に緊張状態に強いられ、それに関連した症状を訴える人もいます。

もともと不安や心配などで大きな苦痛が生じるので、日常生活を送ることさえもままならず社会的機会の損失に繋がって、ますます不安や心配を重ねてしまいます。

全般性不安障害の明確な原因は不明ですが、心配性な人や物事を悲観的に考える人はなりやすいと言われています。

強迫観念や強迫行為にとらわれる強迫性障害

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強迫性障害(強迫症)を患う人は、強迫観念と呼ばれる自分を苦しめるような考え方を持ち、強迫行為と呼ばれる強迫観念を払拭するような一連の行動を取ります。そして強迫症状が進んで、その多くの時間を浪費して日常生活にまで支障をきたしてしまいます。

強迫観念を具体的に見ていくと、自身や他者へ何かしらの危害が加わることへの心配、汚れや感染への恐れなどがあります。そしてそのような考えを払拭したいという思いから強迫行為をするようになり、何度も同じ行動を繰り返したり、同じ箇所を何回も洗ったりするのです。

強迫性障害に関連して、醜形恐怖症や抜毛症、皮膚むしり症などもまた強迫観念と強迫行為にとらわれ続けることが多く、そのことで健康を害したり社会的な繋がりが無くなったり、日常生活をまともに送れなくなったりします。

強迫性障害の発症リスクを高める要因というのはいくつか知られており、幼少期における強いストレス、感情を表に出せず我慢してきた人や心配性な人というのは発症しやすいとされています。

また連鎖球菌感染後に強迫性障害が急性発症するケースも報告されています。

さらに詳しいことは下記のページにまとめています。

恐ろしい体験が引き金となる心的外傷後ストレス障害

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心的外傷後ストレス障害という言葉よりもPTSDという言葉の方が馴染み深いのではないでしょうか。

心的外傷後ストレス障害を説明する前に、心的外傷的出来事を説明すると分かりやすくなるのかもしれません。心的外傷的出来事というのは、私たちが見たもの経験したものうちで恐ろしい出来事を指します。例えば性的虐待、自然災害、目の前での殺人や暴力などが該当します。

その心的外傷的出来事の結果、フラッシュバックや鮮明かつ嫌な記憶が脳裏に残ることで、苦痛を伴う症状が表れるのです。

心的外傷後ストレス障害の症状としては人によって生じるものが異なり、無謀さや不機嫌さが目立つ人もいれば、引きこもりになったり、他人と仲良くなれない人もいます。また心的外傷後出来事を境に性格や思考が変化する人もいて、自責的になったり、あるいは他責的になったりします。

心的外傷後ストレス障害は年齢、性別に関わらず誰にでも起こる可能性があります。ただ幼少期に起きたものと成人してから起きたものでは、その感じ方や捉え方も異なって来るので、どのような心的外傷的出来事でそうなったのかということについては違いが生まれます。

さらに詳しいことは下記のページにまとめています。

今回、不安障害として扱われる心の病気として分離不安障害、パニック障害、広場恐怖症、社交不安障害、全般性不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害を紹介しました。

分離不安障害は新たに不安障害に加わり、強迫性障害と心的外傷後ストレス障害はそれ独自の精神疾患として扱われるようになりましたが、どの障害も根底には、次も同じようなことが起こるのではという不安や自分に危険が及ぶかもしれないという恐怖からくるものがあります。

どの心の病気も名称はしっかりとついていますが、その内容に関しては人それぞれ違ってきます。たとえ同じ障害を抱えていても、まったく恐怖や不安対象が違ってくることもあるのです。

盲目的に、この障害名がつけられているから同じ症状で苦しんでいると思うと、一向に改善されず症状を長引かせてしまう可能性も十分に考えられます。

一番は、一体何に苦しんでいて、どういう症状が表れるのかということを知ることが必要だと思います。それは当事者だけでなく周りにいるサポート役の人にも言えることです。

やはり不安障害が改善されるかどうかは周りのサポートというのが必要不可欠です。今回、当事者以外の人にも理解してほしいという願いも含めてまとめてみましたので、参考になる部分があれば幸いです。

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