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不安障害の体験談は信用していいのか!?体験談のメリットとデメリットについて

インターネットの普及で不安障害に対する悩みや治療、改善法などを容易に検索することができるようになりました。

また体験談がきっかけとなって、自分がわずらっている症状から可能性のある病名を知ったり、治療法を見つけたりする人も多いのではないかと思います。

ただ体験談と一言に言っても、そこにはポジティブな意見やネガティブな意見が混じり合っていて、その体験談を信用していいのか判断に困った人も思いのほか多いのではないでしょうか。

特に不安障害を抱えている人は、不安を解消しようと過剰にネット検索をしてしまう傾向にあります。

今回は「不安障害の体験談は信用していいのか」ということをテーマに、メリット、デメリットを踏まえて体験談との付き合い方について考えたいと思います。

簡単に手に入る不安障害の情報

インターネットで不安障害に関連する言葉を入力すると、簡単にそれらに関する情報を手に入れることができます。現に、このサイトにたどり着いたのも不安障害にまつわる言葉を検索したからだと思います。

それだけ今の時代は、自分の知りたい情報を簡単に手に入れることができるのです。

しかしその一方で、情報が多すぎて何を信じたらいいのか分からないということも起きています。

何かひとつモノサシとなるものを持ち合わせていれば別ですが、知識がまったくない状態では極めて判断が難しく、その情報の真偽については実際に自分で試してみるしかありません。

ところが、自分の人生や命に関わるものであればあるほど簡単に試すわけにもいかず、ましてや不安障害を患っているのであれば悪い不安が邪魔をして冷静な判断を下すことが難しくなっています。

インターネット上には、いかにもと思える魅力的な言葉が飛び交っています。たとえば「たった○○するだけで私は症状が治りました」、「私はパニック障害を○○で克服しました」などです。こういった個人的な体験談を謳って、情報を売っている業者や個人がいるのは事実です。

このような謳い文句で紹介している克服法や改善法が果たしてどれほどの効果があるのか、その有効性について定かではなく、場合によってはお財布に痛い結果で終わってしまうこともあります。

「どうして克服法や改善法を隠すような形を取るのか」、「書店や図書館で同じように謳っている本の情報を見るのとはどう違うのか」、よくよく考えれば疑問に思うのに、藁にもすがる思いをしている人たちには届いていないのが実態でしょう。

ただし必ずしもインターネット上にある情報が全て嘘というわけではありません。しっかりと根拠や証拠を明示して信用に値する情報を提供している方も多く存在しています。

玉石混交のインターネットの世界では、自分にとって有益となる情報を得るにはネットリテラシーが求められますが、ネットリテラシーを向上させるためにも体験談との付き合い方については知っておく必要があります。特に医療情報であれば命に関わってくるものでもあるので、なおのこと必要であると言えます。

体験談のメリットとデメリット

体験談と言えば「薬の効果」、「薬の副作用」、「心理療法の効果」、「具体的な治療法」、「治療期間」、「医師の評判」、「カウンセラーの評判」などが思い浮かびますが、当然このほかにもあって枚挙にいとまがありません。

そしてインターネットに点在する体験談は見ず知らずの人が書いているからこそ慎重に取り扱わなければいけません。

ニュートラルな視点で、良いことが書かれていても「本当にそうなのか」と疑ってみたり、逆に悪いことが書かれていても「どうして悪いのか」その理由を探ってみたりすることが大切でしょう。

何事もそうですが、物事には良い面もあれば悪い面もあります。それは体験談でも同じことです。体験談を有効に活用するためにも、体験談のメリットとデメリット両方を知ることが大切でしょう。

体験談のメリット

体験談のメリットというと以下のようなことが挙げられるのではないでしょうか。

  • 体験談から学ぶことができる
  • 体験談を参考に治療の選択肢となる候補を選別できる
  • 体験談があることで安心感を持つことができる
  • 体験談を見て概要を把握することができる

実際、不安障害をよく知らない段階では、症状そのものについて似たような症状を持っている人の体験談というのは大きな学びとなります。そしてそういった体験談をきっかけに適切な治療に結びついたりするケースも少なくありません。

また初めての治療で色々な不安が沸き起こってくると、ついつい安心感を求めて同様の病気を抱えている人の治療体験の話を見聞きして、心を落ち着かせたりするものです。時には体験談が励みとなって、前向きに治療に取り組んだりすることもできます。

生まれ持った気質やこれまでの生活環境などが各々で異なっているため、症状の表れ方に違いが見て取れますが、似た症状であれば、体験談を参考に「どのような治療が行われるのか」、「どのくらい治療期間を要するのか」、「治療中の副作用としてどんな症状が表れるのか」など、ある程度、治療の全体像をあらかじめ把握することが可能になります。

もうすでに名前がついている病気というのは、現在の自分よりも前に誰かが患った病気でもあるので必ず体験談が存在しています。

それゆえ体験談が多ければ多いほど、共通した見解が明らかになって、治療の選択肢となる候補を選別しやすくなります。そしてその分、早い段階で適切な治療に取り組むことができたり、遠回りすることなく最短経路で症状の改善につながったりすることができるのです。

体験談のデメリット

一方、体験談のデメリットというと以下のようなことが挙げられるのではないでしょうか。

  • 体験談が本当のことか分からない
  • 体験談が自分にも当てはまるわけではない
  • 体験談そのものにはエビデンスがない

やはり一番のデメリットとなるのが、その体験談が本当のことなのかどうかということです。

特にインターネットの世界では、体験談は見ず知らずの人が書いているという前提があります。そこに書かれてある内容を信じるかどうかは受け手に委ねられているので、余程のことがない限り、その内容について本当かどうかを知る術はありません。

さらに言えば体験談そのものには「エビデンス」がありません。エビデンスというのは証拠や根拠、それらを下支えする事実を意味しますが、とりわけ医療現場では蓄積されたエビデンスを基に医療が施されます。

エビデンスについて具体的な例を挙げると、「タバコを吸うと肺ガンになるリスクが高まる」というのは国内では国立がん研究センターをはじめ様々な研究機関で証明されておりエビデンスとして知られています。その一方で、ある体験談に「父親がタバコを吸っていたけれど死因は肺ガンではなかった」という話は、ひとつの事例に過ぎず根拠を示すものにはなりません。

このようなエビデンスを巡る話は医療や健康分野に限らず、様々な分野であることですが、特に命が関わる医療情報についてはエビデンスがあるかどうかというのはとても大事なことで、正確を期するならば、ひとつの体験談を鵜呑みにしてしまうのは危険なのです。

またエビデンスに関して言えば、一個人の体験談は信用度が低いとも言われています。

「この人がやっている治療法なら自分も治るんじゃないか」とついついそそられてしまいますが、エビデンスがなく実態がよくわからない治療法については眉唾ものとして捉えたほうがいいでしょう。

人間は好んで都合のいい話を求めます。心理学では「確証バイアス」と呼ばれていますが、一度思い込みを持ってしまうと、矛盾した話、おかしな話には気づきにくくなります。マインド・コントロールの背景にはこのような心理現象が働いていると言われていますが、体験談の中にも都合のいい話が盛り込まれているものが数多く存在しています。

体験談そのものが本当に自分にも当てはまるものなのかどうか、ひとつの体験談だけで決めるのではなく、肯定的なもの否定的なものも含めて総合的に判断する必要が求められます。

どの病気でもそうだとは思いますが、情報源のひとつである体験談にはメリット、デメリット両方存在します。

そしてそのような体験談を果たして信用していいのかどうか、疑問を抱いている人も少なからずいると思います。

とりわけ不安障害を患っている状態では、「この不安をはやく解消したい」という思いから冷静な判断が下せないことが多々あります。

ガンと違って不安障害そのものが直接命に関わるというわけではないものの、誤った治療法を続けていては人生そのものを失ってしまう可能性があるため、早期の治療介入、適切な治療が必要です。

不安障害に対する治療法については、その治療法の効果や疑問を体験談として綴っているものが数多く存在していますが、逆にありすぎて何が正しいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。そういった時には、体験談だけに目を向けるのではなく、専門医が書いた書籍や厚生労働省のホームページから知識を得て、ひとつのモノサシを手に入れることで、より良い情報を手に入れることができると思います。

不安障害に対する絶対的な治療法というのは存在しません。推奨されている治療法はあっても、その方法が必ずしも自分に適応した治療というわけではなく、状態に応じて様々な方法を組み合わせて行われることが求められます。

さらに言えば一人ひとりの体質や生活環境などが同じではないため、体験談をそのまま鵜呑みにせず、上手に取捨選択して活用することが大切だと言えるでしょう。

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