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あまり語られない会食恐怖に陥ってしまう意外な原因とは!?

会食恐怖(会食恐怖症)とは社交不安障害に含まれる恐怖の一つで、誰かと一緒に外で食事をするのが怖くなってしまう心の病です。

そのため会食恐怖を理由に、行動範囲が狭まってしまったり、社会生活において様々な支障をきたしてしまい人生の質を下げてしまうきっかけにもなっています。

会食恐怖について、具体的にどういう症状に悩まされるかというと、レストランやカフェなどで食事姿を誰かに見られたりするのが辛い、出された料理を残してはいけないという思考に陥ってしまい人前で食事をすることが辛いなどの心理的な苦痛とその心理的なものに起因して、身体の震え、息苦しさ、強い動悸、過呼吸、吐き気などの身体的苦痛です。

そして会食恐怖になってしまう原因として最も挙げられるのが、学校給食での苦い体験です。

もともと食べるスピードが遅くて給食の時間内に食べきれなかったり、あるいは小食で給食のほとんどを残してしまったり、そういった個々人の食のスタイルが学校給食に馴染まなくて、給食の時間がトラウマになってしまったという背景があります。

給食も学校教育の一環ということで、担任の先生が「残さず食べましょう」、「好き嫌いなく食べましょう」と言う機会も多いですが、それが当事者にとってみれば苦痛でしかたなくて、食事姿も含め食事そのものに対して、人からどのように思われるかが強化されていくのです。

学校給食の他にも、部活動での合宿で顧問から食事を強要されたケース、家庭環境の違いから家族以外の人と一緒に食事をした際に食べ方について指摘されたケース、もともと外食はできていたけれど外食先で恥ずかしい思いをしてしまったケースなど、様々な要因が挙げられます。

先に挙げたケースについては、会食恐怖を持っている人ならすごく共感できるものだと思いますが、実は当事者自身もあまり気づいておらず次第にそのケースに陥ってしまって会食恐怖を発症してしまう原因というのが存在しています。

その原因とは一体何なのでしょうか。

男性でも発症する会食恐怖

会食恐怖について、男女でなりやすさの違いは存在するのかという話をよく耳にしますが、一般的に外見や仕草を気にしやすいことを考えると女性の方が男性よりもなりやすいと言われています。

しかし割合的には女性の方が多いかもしれませんが、会食恐怖に悩んでいる男性も意外と多く存在していて、社会的被害の大きさは女性よりも男性の方が大きくなっています。

ところで男性の場合、会食恐怖になってしまう原因というのは女性と似ているのか、それとも違うのか、この点については性別の差が原因の違いを生むということはほとんどないと思います。

男性であっても女性であっても、冒頭に挙げたようなケースを経験して会食恐怖を発症していることが多いと言えます。

ただこれは私自身の実体験もふまえての話になりますが、会食恐怖の原因の一部には男性であることに起因するものが存在すると言えます。

そしてその原因こそが、あまり語られていない会食恐怖の原因と言えます。

会食恐怖と承認欲求の繋がり

その原因とは何か。

それは食べることが自身の承認欲求に結びついてしまっているということです。

この一言だけだと分かりにくいので、具体的にどういうことなのか順を追って説明していきます。

私の場合はそうでしたが、男の子というのは小さい頃、大きく逞しくなってほしいという周囲の願いや期待から、ご飯をいっぱい食べると褒められることが多かったです。男性の中には思い当たる節があるのではないかと思います。

そして褒められることで両親からその存在を認められていると実感でき、また両親の喜ぶ顔や仕草でその期待に応えることができていると思いました。

ただ小さい頃にご飯をいっぱい食べることが相手を喜ばせ、良い事であると刷り込まれてしまうと、その後が大変なのです。想像つくかもしれませんが、ご飯を残したりあまり食べないことに対して罪悪感や自己否定を伴いやすくなってしまうのです。

もちろん罪悪感や自己否定を伴うこともなく、「残すこともがあっても大丈夫」という認識を持てれば会食恐怖に陥ることはないのですが、いっぱい食べる行為が自身の承認を満たすものと結びついてしまうと、会食恐怖となって自分自身を苦しめてしまうのです。

大人になるにつれて次第に両親以外の人と一緒にご飯を食べるケースも増えてきますが、ご飯をいっぱい食べることが承認欲求の一つとして働いてしまうと、人から認められるためにはご飯をたくさん食べなければいけない、ご飯をたくさん食べる姿を相手に見せなければいけないという行き過ぎた考え方に陥ってしまいます。

当然のことながら、ご飯を食べることに対してプレッシャーを感じやすくなってしまい、そのプレッシャーから交感神経が優位になってしまうと、強い動悸、吐き気、過呼吸などに陥り、そのシーンが脳内に焼き付いて会食恐怖へと発展していきます。

特に、男性の方が女性よりも背丈も体格もがっしりしているので、男性で会食恐怖を抱えている人は、食事のマナーというよりは食べる量にきっかけがあると言えます。

ひいては食べる量が少ないことで自尊心が傷ついたり、相手に対する申し訳なさを助長することになってしまい、ますます会食の場を避けて症状が深刻化していくのではないでしょうか。

一言に会食恐怖と言っても症状は様々、その症状が発症するケースも多岐にわたります。しかし会食恐怖が原因で生活の質が著しく低下してしまっているのは当事者が抱く共通の悩みと言っていいでしょう。

今回は会食恐怖を抱える男性に向けて、その原因となる可能性を考えてみました。

やはり男性の場合、食事を残すことに対する罪悪感は強い傾向にあると思います。その背景をひも解けば、幼少期の頃から積み重ねられた食事に対する価値観であったり、食行動に付随する自身の承認欲求との関係だったりします。

ただ残念ながら、男性ならご飯をいっぱい食べて当然という見方をする人は比較的多いです。

特に仕事先の付き合いによっては、会食の席そのものがその後の取引に繋がってしまうこともあり、その席を壊さないようにどうしても残さず食べざるを得ない状況になることもあるでしょう。

会食恐怖を持っている人の気苦労というのは計りしえないものがありますが、その気苦労を少しでも理解できる人が当事者の周りに増えることを切に思います。

また会食恐怖は当事者の置かれている環境次第で良い方にも悪い方にも向かいます。より多くの当事者が良い方に向かうために環境を整えるという意味でも、改めて会食恐怖の存在を知ってもらいたいと思います。

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