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パニック障害とはどんな病気!?症状、原因、治療法について

有名人にも多いパニック障害(パニック症)。歌手の堂本剛さん、YUIさん、芸人の中川剛さん、タレントの長嶋一茂さん、高木美保さん、IKKOさん、プロ野球選手の小谷野選手などがパニック障害で苦しんだことをメディアを通じて話しています。

アメリカでは成人のうち約600万にもの人がパニック障害を持っていて、世界的に見ても、よく知られている心の病だと思います。

実はパニック障害の主な症状であるパニック発作というのは誰にでも起こる可能性があります。

仕事のストレス、勉強のストレス、その他もろもろのストレスがある時にはパニック発作を起こしやすく、パニック障害を患っている人も最初のパニック発作というのは特別なものではなく、身体が過度に疲れていたり、それに伴う精神的ストレスを抱えていたりすることが多いです。

しかしパニック障害になってしまうことで、自分はこのまま死んでしまうのではないかという気持ちが生まれ、不安の悪循環の中に引き込まれてしまうのです。

パニック障害とは何か

パニック障害という名前が付いていることから、主な症状はパニック発作にあります。ではパニック発作というのはどいうものなのでしょうか。具体的に見ていくと13の症状にまとめることができます。

  1. 動悸や心拍数の増加
  2. 発汗
  3. 身体の震え
  4. 息切れ感や息苦しさ
  5. 窒息感
  6. 胸の痛み、胸部の不快感
  7. 吐き気、腹部の不快感
  8. めまい感、ふらつき感、気が遠くなる感覚
  9. 寒気またはほてり
  10. 感覚が麻痺する、うずくなどの異常感覚
  11. 現実的ではないという現実感消失または自分自身が離脱しているという離人症状
  12. 抑制力を失うことによる恐怖、気が狂ってしまうことによる恐怖
  13. 死ぬかもしれないという恐怖

これらのうち少なくとも4つ以上が突然表れて、数分以内にピークに達する場合にパニック発作と呼ばれます。

そのため、突然の心拍数増加、息切れ感、発汗、このまま死んでしまうのではないかという恐怖を訴えて、心臓発作があったのではないかと病院に駆け込んだけれど検査結果は正常で、実はパニック障害だったというケースもあります。

パニック発作が起これば全員がパニック障害というわけではなく、『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』によれば、パニック発作が繰り返し起こることに加えて、以下に述べることが少なくとも1つ、そしてそれが1カ月以上続いていることがパニック障害の要素を満たすことになります。

  1. さらなるパニック発作に発作またはその結果について持続的な懸念や心配(例:抑制力を失う、心臓発作が起こってしまう、”どうかなってしまう”)
  2. 発作に関連した行動の意味のある不適応的な変化(例:パニック発作を避けるような行動)

-American Psychiatric Association(高橋三郎、大野裕、染矢俊幸ほか訳)『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』医学書院より引用-

つまりはパニック発作が繰り返し起こることに加えて、またパニック発作が起きたらどうしようという懸念やパニック発作を起こりそうな状況を回避する選択行動が条件としてあるということです。

またパニック障害と密接に関わってくる広場恐怖症というものがあります。

広場恐怖症とは公共交通機関や広い場所、囲まれている場所において、逃げ出すことのできない不安や恐怖からパニックに陥ってしまったり、強い回避行動を取ったりする不安障害に分類される恐怖症。

パニック障害を患っている人の多くが電車やバスなどの公共交通機関を苦手としていたり、建物の中や人ごみに囲まれたところを苦手としていたりするので、広場恐怖症と似通う部分もあり、パニック障害と広場恐怖症を両方持っていることがあるのです。

パニック障害になってしまう原因

パニック障害の原因はよく知られていません。しかしなりやすい体質は知られています。

例えば、心配性な人、物事について悲観的な人、根が真面目な人は、そうでない人に比べてなりやすいと言われています。

また幼少期に虐待を受けた経験のある人は、パニック障害のリスクが高くなっています。

さらに冒頭でも言いましたが、パニック発作というものは誰にでも起こりうるものなのです。仕事や勉強、家事などの肉体的なストレスや精神的なストレスが積み重なって、予期することもなく突然パニック発作が起きることもあり、それがきっかけになってパニック障害に苦しむケースもあります。

パニック障害を持つ人の性別を考えると、男性よりも女性の方が多いです。女性の社会進出によって、女性にかかる精神的ストレスの増加も要因のひとつとして考えられますし、またパニック障害の典型的な症例では20代~30代の方が目立つことから、環境の変化に対応できないこともあるのかもしれません。

パニック障害の主な治療法

パニック障害の治療法として挙げられるのが、お薬によるものと心理療法によるものです。

具体的に見ていくと、お薬によるものでは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)といった抗うつ薬、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系抗不安薬などを使用して不安症状を抑えていく方法が挙げられます。

もちろんお薬は医師の診断のもと処方されます。早く治さなければという焦りから服用方法を誤ってしまい、逆に長引いてしまう可能性もあるので注意しなければいけません。

また自分の体質や症状にあった処方をされなければ効果は得られないので、自分の体質や症状をまずは自分が理解して、それを主治医の先生に伝えることが必要です。

心理療法によるものでは、認知行動療法を用いて不安や恐怖に対する考え方を見つめ直し、そして実際に不安を感じる場所に身を置いて、段階的に不安になる状況に向き合って症状を改善させるやり方があります。

特にパニック障害を持つ人は、パニック発作になった時に「自分ではどうしたらいいのかわからない」、「このまま死んでしまうかもしれない」という破局的な思考に囚われていることがあります。

そこで身体症状として表れるパニック発作の苦しみと区別して、パニック発作が起きたことを事実として受け入れ、次起きた時にどう対処すればいいのかという自分をコントロールするような感覚を持つ訓練を行うことで、徐々に症状が改善できるのです。

パニック発作は突然起こりますが、起こる前の段階として、自分の身体に過度なストレスがかかっている、仕事が多忙で睡眠も十分に取れていないなど、パニック発作を起こしやすい状況を作っていることもあります。

症状そのものに目を向けることよりも、自分の身体のコンディションを把握することもパニック障害を治療するうえで必要になってくると言えます。

今回、パニック障害とは何かということで、その条件、原因、治療法についてまとめてみました。

パニック障害というのはパニック発作の程度にもよりますが、症状が酷いと、長い間電車に乗れずに行動範囲が極端に狭まってしまったり、人混みが無理ということで外出を控えるようになったり、その結果、以前と生活のスタイルが大きく変わって、それもまた辛い思いになっているケースもあります。

パニック発作は誰にでも起こりうるものです。自分はパニック発作は起こらないとタカをくくっていると、突然パニック発作に見舞われ、パニック障害につながっていくかもしれません。

パニック障害は私たちの身近に潜んでいる心の病です。もちろん、なりやすさもあるかもしれませんが、自分自身の生活の工夫次第では未然に防ぐことができると思いますし、またパニック障害になってしまったとしても適切な治療を続け、以前の日常生活に戻った人も多くいます。

有名人にも多いパニック障害。だからこそパニック障害を知っている方も多くいると思います。1人で悩まずに誰かに助けを求めることで開く扉もあります。同じ苦しみを理解してくれる仲間をもつこともまた、パニック障害を改善するために有効になってきます。

パニック障害に苦しむ人は他の精神疾患を持っていることもあります。そのためパニック障害の理解が深まれば、他の心の病についても波及効果的に理解が広まっていくのかもしれません。

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