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様々な形で表れるパニック発作について

パニック発作というとパニック障害が真っ先に思い浮かびますが、パニック発作があるからパニック障害と診断されるのかというと、必ずしもそうではありません。

パニック発作にもその発作が起こる条件、発作の程度など、パニック発作と言っても様々な種類があるのです。

自分自身がどういうパニック発作を起こすのか、また起こしやすいのか。そういうことを知ることで自分の為、ひいては周囲の為にもなるでしょう。

では、どのようなパニック発作があるのか一緒に確認していきたいと思います。

パニック発作の条件を満たす発作、満たさない発作

一般的にパニック発作と呼ばれるものの条件として、以下に示す症状が、少なくとも4つ以上突然表れ、数分以内にピークに達する場合です。

  1. 動悸や心拍数の増加
  2. 発汗
  3. 身体の震え
  4. 息切れ感や息苦しさ
  5. 窒息感
  6. 胸の痛み、胸部の不快感
  7. 吐き気、腹部の不快感
  8. めまい感、ふらつき感、気が遠くなる感覚
  9. 寒気またはほてり
  10. 感覚が麻痺する、うずくなどの異常感覚
  11. 現実的ではないという現実感消失または自分自身が離脱しているという離人症状
  12. 抑制力を失うことによる恐怖、気が狂ってしまうことによる恐怖
  13. 死ぬかもしれないという恐怖

その人の生まれ持った体質によって表れやすい症状というものはありますが、その前の段階で、例えば、過剰なストレスによって自律神経のバランスが崩れているようであれば、めまいやふらつき感、息苦しさなどの身体的な症状は表れやすく、「死ぬかもしれない」、「自分の気が狂ってしまうかもしれない」という恐怖感を伴う精神的な症状は表れにくいことがあります。

そのため、時にはこれらのリストのうち3つしか症状が表れないケースというのが往々にしてあるのです。

この場合はパニック発作とは呼べないものの、治療の対象となる症状は見られるため、このような状態を「不全型パニック発作」と呼ぶことがあります。

条件を満たしているわけではないけれど、通常のパニック発作同様、治療の対象となり得るため、症状を抑えるためにお薬が処方されます。

この不全型パニック発作は、パニック障害が治りかけている時にも見られますし、パニック障害以外の不安障害でも見られます。

症状としてはそこまで重たいというわけではないので、お薬以外に、生活スタイルの見直し、適度なストレス発散によってその症状を改善させることが可能です。

一方で、パニック障害で見られるパニック発作は、不意に襲ってくるケースが本来見られる特徴でもあるので、それゆえ強い恐怖感や離人感などを伴いやすいです。

一度目の恐怖体験が、また起こるかもしれない発作に対する不安(予期不安)になり、負の連鎖から行動抑制や回避行動へと繋がっていくのです。

状況別に見るパニック発作

先ほどはパニック発作の条件を満たさないものの、治療対象となる「不全型パニック発作」について確認しました。

ここでは状況別でパニック発作を見ていきたいと思います。

状況依存性パニック発作

このタイプのパニック発作は、ある特定の決まった状況において発作が発生するというものです。

人前で発表する時、電車に乗る時、エレベーターに乗る時、誰かと一緒に食事をする時など、こういった何か特定の状況におかれた時に必ずといっていいほど発作が起こるのが、状況依存性パニック発作の特徴です。

また実際にはその状況にならなくても、そうなるかもしれないと考えただけで発作が起こる場合も同様です。

パニック障害(※広場恐怖を伴うもの)をはじめ、広場恐怖症、社交不安障害、限局性恐怖症などがこのケースに該当します。

状況準備性パニック発作

このタイプのパニック発作は、先ほどのタイプと違い、必ずしもある特定の状況で発作が起こるというものではなく、起こる時もあれば起こらない時もあるというものです。

身体の状態にもよりますが、不安障害が治りかけている時に見られるタイプでもあります。

予期しない突発性パニック発作

状況依存性、状況準備性のパニック発作と違って、このタイプは予期せず突発に起こるためとても厄介です。

夜寝ている時に突然発作が起こることもあれば、一人で何かをしている時に前触れもなく起こることもあります。

この予期しない突発性のタイプは、パニック障害に見られるパニック発作の特徴でもあり、ある特定の場所や機会で起こるものではないので、パニック障害を持つ人は発作を恐れて行動範囲が狭まり、ひいてはひきこもり状態を招くこともあります。

パニック障害に伴うパニック発作は死に至るわけではないものの、死を想起させるほどの発作なので上手に付き合うのが難しいものなのです。

パニック発作と言うとパニック障害だけに見られるものだと思いがちですが、実はそうではなく、不安障害全般にパニック発作が見受けられます。

またパニック発作の条件を満たしていなくても、不全型のパニック発作というものもあり、症状次第では治療対象になりますので甘く考えてはいけません。

パニック発作という性質上、その表れ方は十人十色であり一概に語れるものではありませんが、どういうパニック発作が起こるのか把握して置くことは、周囲に対して理解を求める際に非常に有効になります。

この機会に、自分自身がどういうパニック発作に陥ってしまうのか、その特徴を確認してほしいと思います。

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