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【不安サプリ】セントジョーンズワートとは

「セントジョーンズワート」というハーブの名前を聞いたことはありますか。

別名を「セイヨウオトギリソウ」といい、軽症から中等度のうつ病や不安障害などの治療の目的として利用されることが多いオトギリソウ科の西洋ハーブです。

日本やアメリカではサプリメントとして販売されていますが、ドイツやオーストリアといった国々では処方箋が必要な医薬品扱いとなっています。

その効果から、既存の抗うつ薬の代替となる存在として日本でも知られていますが、セントジョーンズワートを正しく利用しなければ、逆に自分の体にとって害になってしまいます。

今回は、セントジョーンズワートの基礎的な知識や注意点について確認していきたいと思います。

セントジョーンズワートが抗うつ薬の代替として支持される理由

冒頭にも言いましたが、セントジョーンズワートは軽症から中等度のうつ病や不安障害などの治療の目的として利用されることもあり、ドイツやオーストリアでは処方箋が必要な医薬品扱いとなっています。

もともとは、古代ギリシャ時代から切り傷の消毒や手当てなどに使われてきましたが、1980年代から、ドイツの研究グループが、セントジョーンズワートがうつ病に対する治療効果を持つという研究を発表し、抗うつ薬としても使われるようになりました。

抗うつ薬と同等の効果を示す論文としては、Helmut Woelkが発表した「Comparison of St John’s wort and imipramine for treating depression: randomised controlled trial」があり、この論文では、セントジョーンズワートと三環系抗うつ薬のイミプラミン(商品名:イミドール)を比較し、その効果の差はほとんどないことが示唆されています。

これまでの研究から、セントジョーンズワートの主成分であるヒペリシンやヒペルフォリンが抗うつ作用、抗不安作用を持つと言われています。しかし単独の成分が抗うつ作用、抗不安作用を持つということではなく、他の成分であるフラボノイド系ファイトケミカルやタンニン類などと相互作用して、効果が得られると考えられています。

セントジョーンズワートと医薬品との飲み合わせには注意

日本では、セントジョーンズワートは医薬品ではなく健康食品として販売されています。そのため誰でも簡単に購入することができます。

実際に近くのドラッグストアに行くと、サプリメントコーナーにこのセントジョーンズワートが売られていることが多いです。

しかし健康食品扱いとは言え、必ずしも安全かというとそうではなく、時には副作用が表れることもあるのです。

一般的な食品でも、そばや卵を食べるとアレルギー反応を示す人もいますよね。アレルギー反応と副作用はまた少し意味合いが違いますが、絶対に安心できる食べ物などないということで、ハーブも同様に、絶対に安心できるという先入観を持たず、副作用があることをあらかじめ知っておく必要があります。

その中で、セントジョーンズワートと他の医薬品との飲み合わせには気をつけなければいけません。

セントジョーンズワートの成分によって、肝臓の薬物代謝酵素であるシトクロムP450(CYP)が誘導され、同じ酵素によって代謝される医薬品の効き目を悪くしたり、逆に、効きすぎによる副作用を起こすことが知られています。

例えば、動脈硬化や冠動脈性心臓病の人に処方される血液凝固阻止薬(ワーファリン)、気管支喘息や慢性気管支炎の人に処方される気管支拡張薬(テオフィリン)などは、セントジョーンズワートと併用すると、その効果を減少させることが確認されています。

また抗うつ薬との併用で言えば、睡眠薬としても用いられることのある抗うつ薬のひとつトラゾドンと拮抗作用が起こり、互いの効き目が悪くなることが報告されています。

そのため、基本的にはセントジョーンズワートと医薬品との飲み合わせは行わないほうがいいでしょう。また何かしらの医薬品を服用していて、セントジョーンズワートを併用したいということであれば、併用前に必ず主治医に相談してください。

セントジョーンズワートはどこで購入したらいいのか

セントジョーンズワートのサプリメントは、近くのドラックストアでも売っているので簡単に手に入ります。

なので、すぐに手にしたいということであれば、ドラックストアのサプリメントコーナーで売られているものを購入するのが手っ取り早いでしょう。

ただ個々の事情で買い物に行けない場合は、ネットショップで購入するのも選択肢のひとつだと思います。

しかしセントジョーンズワートと銘打って販売されている商品は色々あり、結局のところ、どれを選んでいいのか分からないですよね。

また扱いとしては健康食品なので、医薬品とは異なり、抗うつ作用や抗不安作用となる成分がどの程度含まれているのかという成分の含量表示が無く、なおのこと選ぶのに苦慮してしまうと思います。

セントジョーンズワート自体には、即効性がないので少なくとも2~3週間は継続して飲み続ける必要があり、場合によっては1~2カ月と表記されているものもあります。なので自分の体質のことも踏まえて、最初のうちは比較的リーズナブルのものから試して、自分に合うものを選ぶのが好ましいと思います。

よくサプリメントの宣伝文句で「おすすめ」というワードが登場しますが、サプリメントに関して言えば、体内に入れるものなので個々の体質的なものを考慮しなければならず、必ずしもおすすめの商品が「おすすめ」ということにはなりません。

もちろん成分的にはおすすめなのでしょうけれど、一度試してみて、自分に合う合わないを確認することが大切です。

コスパで考えるなら、こちらのセントジョーンズワートの商品がお手ごろだと思います。

私自身もこの商品を試したことがあり、率直な感想としては錠剤型ではなくカプセル型なので、1日の摂取目安とされている500~900mgを取りやすいと感じます。

しかしセントジョーンズワートはハーブなので、カプセルが舌に触れるといかにも薬草の風味が口に広がり、飲み込んだ後もしばらくその風味が残ります。口にしやすいかどうかで好き嫌いが分かれるのではないかと思います。

またカプセル型なので、女性や高齢者の人には飲みづらさを感じるのではないかと思います。

メリット・デメリット双方ありますが、コスパ的には他の商品よりも優れているので、試してみる価値はあると思います。

この商品の他にも以下のようなものがあります。

「セントジョーンズワート」は日本やアメリカではサプリメントとして扱われていますが、ドイツやオーストリアといった国々では処方箋が必要な医薬品として扱われています。

そのためセントジョーンズワートを正しく使用しなければ効果は得られず、逆に誤った使い方で自分にとって害となることも十分にあることをあらかじめ知っておかなければいけません。

「セントジョーンズワート」に限った話ではありませんが、サプリメントには副作用があります。よくサプリメントを摂りはじめた時に、一時的に体調が悪化することを好転反応として捉え、その後もサプリメントを使用し続けるケースがありますが、医学的には好転反応に対して根拠がありません。

好転反応という言葉に惑わされず、サプリメントを使用して体調が悪くなったらすぐに中止することが賢明です。症状がひどくなっていくようであれば、使用したサプリメントを持って病院に行ってください。

またサプリメントには1日の摂取目安が決められています。一度にたくさん飲んだからといって効果がすぐに表れるというものではありません。

今回紹介したセントジョーンズワートにも即効性はなくある程度の期間が必要です。正しい用法、用量を守って利用することが大切ですね。

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