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若者に多いマスク依存症と社交不安障害の関連性について

寒い時には風邪やインフルエンザの予防として、花粉が多い時には花粉防止としてマスクをする人も多いと思います。

マスクは私たちにとって日常生活に欠かせない必需品となっていますが、感染予防や花粉防止のほかに、自分の素顔を隠すために使われることも多く、特に若い女性を中心に季節を問わず年中身につけている人がいます。

「化粧をしていないすっぴん状態だから素顔を見せたくない」という理由で身につける女性の存在は以前からよく見られてきた光景ですが、ここ数年は男性でも素顔を隠す手段としてマスクをしている人も増えてきました。

その証拠に、マスクといえば白一色でしたがファッション性を意識した黒色のマスクが登場し、若い男性を中心にそのニーズが広がっています。

しかしここ数年、外出時にはマスクが手放せない「マスク依存症」と呼ばれる状態に陥ってしまっている人が増えてきており、依存が高まれば次第に社交不安障害へと発展していく可能性があるだけに見過ごすことはできません。

社交不安障害との関連性

社交不安障害(社交不安症)について簡単に言えば、社交的な場面や機会において不安や恐怖感情が極めて著しく、その結果日常生活に支障をきたしてしまう心の病気です。

社交不安障害は人とのコミュニケーション自体に強い恐怖を感じてしまうゆえに、深刻化するとひきこもりに繋がってしまう厄介なものでもあります。

心理的背景には「他人からどのように見られているのか」、「相手がどのように思っているのか」といった認知や信念があって不安や恐怖感情を強め、著しい身体症状や回避行動に繋がっていくと考えられています。

マスク依存症に陥っている人の中にも、「自分の表情に対して他人がどのように見ているか」という思いがあり、外出時は必ずマスクをしなければ不安で一歩も外に出歩けない状態にいる人もいて、本来であれば必要ないのにマスクに頼らざるを得ない生活をしている場合は社交不安障害と診断される可能性があります。

たった布一枚ではあるものの、マスク依存症の人にとっては自分と相手を隔てる大きな壁の役割を果たし、ひいては物理的にも心理的にも自分を守る存在になっています。

しかし日常生活のあらゆるシーンで絶えずマスクを着用し続けるのは難しく、食事の時や寝る時には外さないと一苦労です。

また相手によってはマスクをしていることでコミュニケーションが取りづらいと感じる人もいます。聴覚障害を持っている人の中には相手の口の動きを見て何を言っているのか理解するという読話をする人もいらっしゃいます。

本当はマスク依存をやめたいけれど、不安や恐怖が著しくてやめられないということであれば、一度専門家に相談してみる必要があるでしょう。

身体醜形障害(醜形恐怖症)や自己臭恐怖症との関連性

先ほどはマスク依存症について社交不安障害の可能性が示唆されることを述べましたが、もし自分の外見や容姿への囚われがあるのであれば、身体醜形障害(醜形恐怖症)の可能性も捨て切れません。

昨今、美容整形が巷に溢れかえっていることもあり、身体醜形障害や醜形恐怖症というものを一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

身体醜形障害(醜形恐怖症)というのは強迫性障害に関連する精神疾患で、自分の外見や容姿の囚われによって著しい精神的な苦痛が生じ、日常生活が困難になってしまう心の病気です。

過去に自分の容姿や外見が理由で嫌な思いをしたり、いじめられたりすることによって醜い自分の存在が許せなくなってしまい、時には四六時中、自分の容姿について思い悩んだり、嫌になり自傷行為をしたりすることもあります。

実はマスクというものは自分の素顔を隠すのにもってこいのアイテムであり、顔に何かしらのコンプレックスを抱える人にとってみればこれほど都合の良いものはありません。

マスク依存症に陥っている人の中には自身のコンプレックスを隠す目的でマスクを利用している人も多く、マスクを身につけて外出できている分にはまだいいのですが、次第にマスクをしても自身の醜さを過剰に意識しすぎて外出が億劫になり、ひきこもり状態になってしまうと人生の質を低下させてしまう可能性があります。

次に、自己臭恐怖症についてですが、こちらも強迫性障害に関連する精神疾患であり、自分が発する臭いが相手を不快にさせてしまっているかもしれないという強い観念があり、それによって日常生活において支障をきたしてしまう心の病気です。

根底には「相手に対して不快や迷惑をかけるのではないか」という不安や恐怖があるため、社交不安障害と重なる部分があり、社交不安障害と診断される可能性もありますが、自身の身体的特徴を起点として症状が表れているという流れがあるので、ここでは強迫性障害の一種ということで話を進めていきます。

自己臭恐怖症もまた身体醜形障害(醜形恐怖症)と同様に、過去に自分の体臭や口臭に関して嫌な思いをしたり、いじめられたりすることによって臭いそのものに強く思い悩んでしまいます。

「自分はくさいのでは」と一度思い込んでしまうことで、大勢の人が集まる場所、エレベーターや満員電車などの密着する可能性がある場所などを自然と避けるようになってしまい、行動範囲が限定されてしまう可能性があります。

マスク依存症と自己臭恐怖症の関連性で見た場合、口臭に人一倍悩んでいる人は、人と会う場面や機会ではとにかく自分の口臭を相手に知られたくない思いがあるためマスクが欠かせなくなるといえます。

自己臭恐怖症は自身の体臭に関して著しく不安や恐怖を抱いていますので、口臭に限定されるものではありませんが、臭いを気にしすぎて日常生活において何かしらの支障をきたすようになっているのであれば、治療の必要があるでしょう。

今回、若者に多く見られるマスク依存症と社交不安障害の関連性、そして社交不安障害以外では身体醜形障害(醜形恐怖症)や自己臭恐怖症との関連性についてみてみました。

マスク依存症だからといって、すぐに社交不安障害や身体醜形障害(醜形恐怖症)や自己臭恐怖症に結びつくわけではなく、その前になぜマスクを着けざるを得ない状態なのかということも知る必要があり、そのうえで日常生活で明らかに支障をきたしている場合は、社交不安障害をはじめとした心の病気と診断される可能性が高まるといえます。

マスクをすることが決して悪いことではありません。感染予防や花粉防止の役割があり私たちが健康に過ごすためには必要不可欠なアイテムでもあります。

また視点を変えてみれば、マスクがあることで外出でき社会との接点を持つことができるという補助道具の役割を果たすのも事実です。

ただマスクが無ければ必要以上に不安を感じてしまったり、マスクが無いと相手とのコミュニケーションが取れなかったりする場合は、明らかにマスクに依存している状態です。

本人次第のところもありますが、「本当はマスクなしで生活したい」と強く望むのであれば、医師や臨床心理士などに相談することが必要だと思います。

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