不安障害に関する症状や原因、治療法などについて、その当事者や家族、また不安障害を知らない人に向けての正しい理解を目指した特化サイトです。

不安障害ラボ

不安障害に関する症状や原因、治療法などについて、その当事者や家族、また不安障害を知らない人に向けての正しい理解を目指した特化サイトです。
>>当サイトの詳しい説明はコチラ

  1. TOP
  2. 社交不安障害
  3. 社交不安障害と仕事について

社交不安障害と仕事について

社交不安障害というのは人と接するような機会や場所において著しく強い恐怖や不安を感じてしまい、日常生活に大きな支障をきたしてしまう心の病です。

その根底には「他人に不快な思いをさせるのではないか」、「自分が恥をかいて恥ずかしい思いをしてしまうのではないか」という思考が強くあり、それゆえ仕事に就く前の段階で大きな壁を感じ立ち往生している人も多いと思います。

ただ中には、社交不安障害を抱えながらも生活のために仕事を頑張っている方や比較的症状が軽いということで条件付きで働いている方もいるでしょう。

しかし今働いている人であっても置かれている立場が変われば、社交不安障害がどんどん悪化してしまう危険性はあります。

ただでさえ「自分は心の病にはならない!!」と自負している人であっても、うつ病や適応障害といった心の病になってしまう世の中なのですから。

ではそのような世の中で社交不安障害を抱える人がどういった仕事に就けばいいのか、色々な視点で考えていきたいと思います。

仕事に支障をきたす社交不安障害

社会に出ることによって真っ先に求められるのがコミュニケーション能力だと思います。

少々古いデータではありますが、2004年に厚生労働省が企業に対して実施した『若年者の就職能力に関する実態調査』において、採用時に重視する能力として第一位に挙げたのがコミュニケーション能力でした。

そして時代を経ても、仕事を円滑に進めるために必要な能力であるコミュニケーションが求められるのは変わらないと言えるでしょう。

ところがそのコミュニケーション能力を低めてしまう背景に、社交不安障害に含まれる恐怖群が存在していることは紛れもない事実です。

とりわけ、人との関わり合いに恐怖を感じてしまう対人恐怖、相手からの視線が怖かったり自分の視線が相手に不快を与えているかもしれないと感じる視線恐怖、誰かと一緒に食事をすることに恐怖を感じる会食恐怖などは、まさにコミュニケーション能力を著しく低めてしまっている可能性があります。

そして仕事に就く為に面接という通過儀礼があります。故にどんなに学力が高くても、秀でた才能があっても面接で企業が求める人材と判断されなければ採用に至りません。

インターネットのコミュニティーサイトである教えて!gooにこのような質問がありました。

皆さんの励ましを頼りに、勇気を振り絞って今日の午前にバイトの面接に臨んでみたのですが、どうしても恐怖が湧いてきて、面接の途中で吐き気に襲われました。「すいません、ちょっとお手洗いを貸してください」と言いかけた時に先方がいる前で吐いてしまいました。「本当に申し訳ありません」とひたすら謝ったのですが、結果は当然、不採用でした。少しでも社会復帰をしようとしているのに、いつも吐き気や過呼吸、下痢に見舞われてしまう・・・こんな私はダメ人間なのでしょうか?

出典:教えて!goo 「バイトの面接で吐いてしまいました。」https://oshiete.goo.ne.jp/qa/5016256.html

面接になると恐怖感を抱いてしまい、吐き気や過呼吸などの症状に襲われてしまうという悩みですが、実際に私も似たような経験をしてその後自宅にひきこもってしまった人間なんで、この方の気持ちはとても理解できます。

この質問の方は以前の投稿によると障害者年金を受給しており、そのお金で自動車免許を取ったり図書館でボランティア活動したりと、自分の出来る範囲のことを前向きに頑張っているので面接さえ乗り越えればという段階なのかなと思います。

いずれにしても面接の雰囲気であったり人と向かい合って話さなければならなかったり、対人恐怖を抱える人間には耐えがたいものがあります。

また、働くことが出来ていても仕事の内容次第では、社交不安障害が悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

特に電話対応、人前での挨拶やスピーチを求められたりすることに対して恐怖を感じてしまうと、仕事の評価に著しく影響することもあります。場合によっては、やりたい仕事だったにも関わらずそういった恐怖が強すぎて、回避行動を取って仕事自体を辞めてしまうこともあります。

社交不安障害を抱える人の働き方とは

働きたいのに不安や恐怖が自動的に思い浮かんでしまい行動に移せない。けれども周囲からは”単なる甘え”として見なされてしまい、口うるさく働きなさいと言われている。

このような自分の中にある思いと周囲の意見とで板挟み状態になっているケースというのが非常に多いと思います。

ところで働くといってもその働き方は多岐にわたり、会社に勤める人、家業を継ぐ人、どこにも所属しないでフリーランスとして働く人など様々ですし、雇用形態もまた正社員や常勤といった正規雇用からパートにアルバイト、非常勤といった非正規雇用があります。

ただ多くの人が思い浮かぶであろう働き方というのは、どこかの会社や団体組織に勤めて正規雇用で働くということなのではないかと思います。

しかしながら社交不安障害を抱えていると仕事に就く前の段階でも苦労しますし、仕事に就いてからも仕事内容で精神的に疲れてしまうケースが多いです。

そこでもしどこかの会社や組織に就職を目指すということであれば、社交不安障害の症状を悪化させないような仕事選びが求められるでしょう。

また自分の中で出来そうな仕事であっても、フルタイムというよりは時短で働いたり、あるいは転勤がある仕事ではなくエリア社員といった特定の地域限定で働いたり、時間や環境を調節する必要性は高いと言えます。

ところで社交不安障害を抱える人の中には障害者手帳を持っている人もいることでしょう。その場合、障害者雇用枠を選ぶことができます。

2016年4月に改正障害者雇用促進法が施行されました。この促進法により障害者に対する不当な差別が禁止になり、障害者だからといって低賃金や昇給させないなどの差別的な行為はしてはいけないことになりました。

採用においても精神障害者だからといって、それだけを理由に採用を拒否することはしてはいけないので、採用されやすさというのも以前よりは改善されるでしょう。

障害者を専門的に扱った就労支援企業もいくつか存在しています。そのような企業が提供してくれている情報を活用するのも悪くはないでしょう。

就職を目指す障害者のための就労移行支援事業所 LITALICOワークス

一般企業への就職率97.8%!就職に向けた準備をするなら アイエスエフネットジョイ

社交不安障害を抱える人に向いている仕事

社交不安障害を抱える人は他の人の視線や言動が気になったり、他人から評価されることが嫌だったりするので、人と一緒に何かをするということよりも一人で黙々と仕事ができるものの方がやりやすいでしょう。

そのような条件を考えると、Web関係の仕事全般、ハンドメイド職人、小説家、工場でのライン作業、スーパーの品出し、トイレやビルの清掃員などこのような仕事が候補として挙げられます。

また近年、大手企業もリモートワーク(在宅勤務)での働き方を推奨する動きを見せています。この背景には女性の社会進出の増加と出産後の育児と仕事の両立ということが目的としてありますが、そのような理由以外でオフィスで働くことができない人にとっても好都合と言えます。

しかし大手企業に所属しているということではなく、個人として在宅勤務をしたいということであれば、個人的に仕事を請け負わなければいけません。

幸い未経験でも、ネットを利用して不特定多数の人に仕事を依頼するサービスであるクラウドソーシングを利用すれば、実際に人と会わずに仕事を請け負い、その成果物に対して報酬を得ることが可能です。

もちろん自分のスキルを高める努力、自分に適した仕事内容にめぐり合う運も必要ではありますが、ネット環境が整っていれば、やり方次第で在宅であっても外で働いている人と同等、あるいはそれ以上の金額を稼ぐことも可能です。

ただ実際のところはどうなんだろうと不安もあると思います。仕事内容だったり仕事の流れだったり、そういった部分でハードルを高めてしまっていることもあると思います。

なので一度、クラウドソーシングそのものを知ってみるといいと思います。幸運にもクラウドソーシングを提供しているサイトには体験談や初心者のためのQ&Aもあるので、役に立つのではないかと思います。

クラウドソーシングなら日本最大級のランサーズ

日本最大級のクラウドソーシング クラウドワークス

モノを売らないフリーマーケット ココナラ

文章作成多数! シュフティ

文章書いてお金をもらおう♪ Shinobiライティング

社交不安障害を抱える人の葛藤

人の視線や言動に対して過剰に気にしてしまい、そして否定的な評価に対する恐れが強いことが社交不安障害の大きな特徴です。

しかし社交不安障害というのは質、領域、程度というのが人によって様々であり、社交不安障害だから○○であるという断定がしにくい部分もあります。

そのため単に社交不安障害だからといって負の烙印を押されて誤った理解が進んでしまうこともあるのです。

先程も社交不安障害の特徴として否定的な評価に対する恐れが強いことを言いましたが、このように思ってしまう気持ちの背景には人が好きだからこそという部分があります。だからこそ人が好きだから、人に嫌われたくないから否定的な評価に対する恐れがあると言えるのです。

このような考えが強い場合、むしろ一人で黙々とやるよりも、理解ある人たちと一緒に和気あいあいと仕事をする方が自分らしさを出しやすくなります。

現に社交不安障害だけれど恐怖や不安を耐え忍んで、あえて人と接するような対人関係の仕事を選択する人もいます。

しかし他の人からの視線の恐怖であったり、人と一緒に食事をしなければいけない恐怖であったり、そういった恐怖が強すぎるあまり身体症状が表れてしまうと、ますます社交不安障害を悪化させたり、改善する機会を失ってしまうことにもなってしまうのです。

そのような不安の部分も当事者は理解しているので、絶えず当事者の心の中には葛藤があり、この症状が表れなければどれだけ楽だろうと思うのです。

社交不安障害の背景には過剰なまでの否定的な評価に対する恐れが存在します。そしてその感情が強まってしまうことで、吐き気や過呼吸、心拍数の増加といった身体症状が表れてしまい、今後も同様の症状に見舞われたくないという気持ちから回避行動に繋がっていきます。

その回避行動が続いてしまうことで当事者は社会的ひきこもりになってしまい、それこそますます否定的な評価に対する恐れを強化してしまう結果になりかねません。

今回、社交不安障害を抱える人がどういった仕事についたらいいのかということで、色々な可能性を考えてきました。

社交不安障害は人と関わることに対して恐怖を感じてしまうから人の視線を気にせず黙々と働ける仕事がいいのではないか、否定的な評価の恐れの背景には人が好きという気持ちが関わっているので理解ある人たちと一緒に和気あいあいと仕事をするのがいいのではないか、もちろんそれによって職種、雇用形態、働く環境というのは大きく異なってくるでしょう。

とりわけ人と接することに対して著しい恐怖や不安を感じてしまう社交不安障害は、患ってしまったが故にやりたい仕事に就けないでいる、難関資格を取ってもその資格を生かせずにいる、能力があるにも関わらず不遇な日常を送っているなどのケースが見受けられます。

そして社交不安障害である自分を責めて、自分の価値を自分で著しく低下させてしまっています。

自分の価値を低く見てしまうのは認知の歪みということもありますが、適材適所という言葉があるように、自分の能力を発揮できる場所が誰にでもあると思います。

自分がどういう環境だったら働けるのか、どういった働き方が適しているのかを考えて、その考えを理解ある方と一緒に共有できると道が開けてくると思います。

全国には自立や就労に悩む若者に対し、社会的自立に向けた支援を行う機関であるサポートステーションジョブカフェがあります。

そういったところで相談してみるのもいいですし、SNSを通じて同じ悩みを抱えている者同士で相談し合うというのもいいと思います。

社交不安障害を抱えているとなかなか相談できないこともありますが、何かのきっかけで状況が大きく変わると思いますので、もし信頼できそうだなと思えば、ひとりで抱え込まずに信頼できる人に話してみるのもいいかもしれません。

アーカイブ

月別一覧
年別一覧

profile

管理人:ミヤシタソウジ

プロフィールの詳細はコチラ

当サイトの説明はコチラ

Twitter:@soji_miyashita

当サイトに関すること、その他個別の問い合わせがありましたらメールにてお願いします。

Gmail:soji.miyashita★gmail.com
(迷惑メール防止のため、送る際は★を@に変えてください)

PAGE TOP