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信頼できる医者やカウンセラーに出会うためにできること

不安障害やうつ病といった心の病気は早期治療が重要です。これは人間がかかるあらゆる病気に通じると言っても過言ではないでしょう。

ところで心に不調を感じた時、考えられる選択肢としては大まかに「病院に行く」、「カウンセリングを受ける」、「休養する」の3つの選択肢が考えられると思います。

しかし病院に行くといっても「精神科」、「心療内科」、「神経内科」などの診療科があって実際にどこに行ったらいいのかわからない、カウンセリングを受けるにしても「カウンセラーってなんだか怪しい」と不信感を持っている人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

一昔前よりも心の病に対する理解が浸透してきて、病院に行ったりカウンセリングを受けたりすることに対して敷居が低くなったとはいえ、まだまだ抵抗がある人も多いと思います。

だからこそ自力での改善を試みたり、聞きかじったことを実践してみたりする人もいることでしょう。

ただ症状が慢性化し重篤化してしまうと自分の手では負えない状況に陥ってしまいます。そうなってしまうと医者やカウンセラーといった専門家の力を借りる必要がでてくるでしょう。

今回は、信頼できる医者やカウンセラーに出会うためにできることとして、気をつけたいポイントを確認していきたいと思います。

信頼できる医者やカウンセラーはどこにいるのか

世代的にもよりますが、若い世代ほどスマホやパソコンで「心療内科 地名」、「カウンセラー 地名」といった感じで検索をかけるのが多いと思います。

ところが地域によっては自分が思っていたような検索結果を得られなかったり、逆に選択肢が多すぎて何を基準にして選んでいいのか分からなかったりするケースが非常に多いと思います。

また治療というのは治療者と患者(クライエント)の信頼関係も重要で、中には「医者」の看板を掲げながらも「目の前にいる生きた人間の患者を診ているのか」と疑問を感じる人もいらっしゃいますし、「カウンセラー」と銘打っても、実態は素人に毛が生えただけの人も存在しています。

ではどのような専門家なら信頼に値するのか、医者とカウンセラーのそれぞれで選ぶ際のポイントを挙げていきたいと思います。

お医者さん編

今住んでいる地域、通いやすさなどを考えると、場合によってはその道の名医と呼ばれる先生に診てもらえないことの方が多いと思いますが、名の通っている医者が自分にとって必ずしも名医であるというわけではありません。

自分の病気に真剣に向き合ってくれて、結果的に症状が改善する、ひいては克服し安心して日常生活を送れるようにサポートしてくれる存在こそが名医と言えるのではないでしょうか。

安心感を提供してくれる

緊張しすぎて医者に気を遣ってしまう状態だと本当のことを話すのは難しいものです。ましてや患っているものが不安障害であれば、一般的な人よりも過剰すぎるほど不安を抱いているために、医者の一言一言に敏感に反応してしまい疲れ切ってしまいます。

心の病気の治療には、自分が何を言ってもいいような雰囲気、相手に対する安心感が必要不可欠です。

診察室で初めて会った時の医者の印象について柔和な印象であったり話を丁寧に聞く姿勢であったり、そういった部分が判断基準になるでしょう。

またクリニックのような開業医の場合ではスタッフにも注目しましょう。心療内科や精神科を標榜するほとんどのクリニックでは完全予約制なので、電話口でのスタッフの対応がそのクリニック全体の印象といっても過言ではありません。

スタッフが気持ちよく働けているところでは経営者でもある院長先生の配慮が行き届いている証拠です。クリニックが通いやすい雰囲気であるかどうかも重要な判断材料になります。

局所にとらわれず俯瞰的に捉えてくれる

患者本人が自覚している症状というは実際にはほんの一部分にしかすぎません。時には本人でさえも気づいていないような兆候が診察・診断によって分かることが多いものです。

そのため訴える症状を含め、患者の性格、生活環境、家族や友人関係、社会における立場など俯瞰的な視点で患者を捉えられることが求められます。

診察は短時間で終わってしまうことも少なくありません。症状の改善を妨げている寝不足や暴飲暴食といった生活習慣の問題から病気が長期化することもあるため、そういったことをふまえた総合的な治療が望めるのかどうかも大切なポイントです。

説明義務を果たしている

病院で診察を受けると何かしらのお薬を処方されることが多いでしょう。

その際、「どのような効果が期待されどういった目的で処方されているのか」、「副作用としてどのような症状が表れてしまうのか」などしっかりとした説明が必要です。

例えば、不安障害やうつ病に対してはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬が使用されることがあります。薬品名で「フルボキサミン」や「パロキセチン」、「エスシタロプラム」などがSSRIに該当します。

通常、SSRIは少量から開始して、原則としてある一定の量まで徐々に増やして使用するというのが用法・用量の正しい流れであることが示されています(『日本医薬品集 医療薬2016年版』等)。

またSSRIには副作用として、18歳未満に対する自殺リスクの増加、衝動性や攻撃性などが指摘されています。

自分自身が危険に冒されないためにも、医者が正しい医療知識を患者のレベルに合わせて説明することが求められます。

お薬を服用することに対しては賛成派も否定派もいることでしょう。ただその前に「お薬に対して正しい用法・用量のレクチャーを受けているか」、「自身の症状に対して適切なお薬が処方されているか」などを確認してほしいと思います。

副作用は誤った用法・用量によって引き起こされることが多く、説明もなしにとりあえず処方されているケースがあるため、しっかりとした説明義務を果たしているかどうかとても重要です。

治療に対して柔軟に対応できる

病院に通い始めると、時には症状が悪くなることが往々にしてあります。

その際、症状の変化に応じて素早く対応できること、また医者自身の臨床的限界を見極めて症状の悪化を最小限にとどめることが求められます。

先程のSSRIのところで副作用について説明しましたが、自傷行為、攻撃性や衝動性が表れてしまうのはアクチベーションシンドローム(賦活症候群)といわれる症状の可能性が高いと言われています。つまり副作用によって、急激に気分が上がってしまい制御がきかなくなっている状態です。

アクチベーションシンドロームが生じた場合には、原則としてSSRIの使用を中止し違った治療戦略が求められます。

医者の中には、自分の治療に絶対の自信を持ってすべての病態に対して「この方法で治す」と意気込む人もいらっしゃいますが、重要なのは患者の症状をいかに良くするかであり、病態に応じてアプローチの仕方を変えることができる医者というのは柔軟に対応できている証と言えるでしょう。

治療過程を見守ってくれる

多くの人が「病院に行けば病気は良くなる」といった考え方を持っていると思います。

しかし処方されたお薬を医者の指示を守らず過剰に摂取したり、自らの生活習慣を正そうとしなかったり、患者自身が気をつけなければいけないことを放棄してしまうケースが少なくありません。

そのような時、患者が治っていく過程を見守り、治療を後押ししてくれるような医者は心強い存在に映ります。

医者も一人の人間ですから各々で個性を持っています。そして心の病気は症状によっては年単位の治療を必要とすることもあります。そのため、短気でせっかちな医者よりもじっくり粘りのある医者の方が信頼できると言えます。

カウンセラーさん編

医者同様、カウンセラーもまた地域性が強く表れており、地方ほど十分なカウンセリングを受けられない状態と言えます。

また「カウンセラー」と名乗るのに決められた資格も学歴もいらないという現状があり、極端に言えば、今すぐにでも「私はカウンセラーです、カウンセリング業務を行います」と言っても何も罰せられることもなく、そうした実態から「カウンセリング」という言葉自体に、先入観として胡散臭い雰囲気を持たせてしまっているように感じます。

最低限認められた資格を持つ

欧米では「カウンセラー」、「セラピスト」と名乗るためには、州が認めるライセンスを取得する必要がありますが、日本においては法整備が間に合っておらず、将来的には国家資格として「公認心理師」が制定されるものの、現状で心理療法の専門家と呼べる人たちは「臨床心理士」や「認定行動療法士」などを持っている人たちでしょう。

もちろんこれらの資格があっても場合によってはスキルやキャリアが伴っておらず、不満の残るカウンセリングになってしまうこともあるでしょう。だからこそ資格もない人や少しばかり心理学をかじった人などが「(自称)カウンセラー」と名乗って、胡散臭さの一端を担っている状況に結びついているように感じます。

しかし仮にそうであったとしても、様々な症例研究を行い研鑽を重ね、免許の更新が必要である「臨床心理士」は、悪徳なカウンセリングに引っかからないための判断材料になりますし、詐欺にひっかかってますます症状が悪化するということも少なからずないでしょう。

病院に併設されているあるいは病院と提携しているカウンセリングルーム

医者の中にも臨床心理士の資格を持っている人もいらっしゃいますが、カウンセラーは原則として診察とお薬の処方は行えません。

心の病気というのは複雑で表面的な症状はほんの一部分に過ぎず、その症状だけで判断するというのは誤診を招く結果になってしまいます。そのため時には血液検査、内視鏡検査、脳波検査など様々な検査が必要になることもあります。

カウンセリングルームが病院に併設されているところ、または提携しているところを選べば、もしカウンセリングが入り口だったとしても早い段階で病院での診察・診断に繋がりますし、病院で診断を受けた後に、医者とカウンセラーが連携をはかり治療のプログラムとしてお薬と併用しながら心理療法を実践することが可能になります。

法外な料金ではない

カウンセラーはクライエントに対して何かしらの心理療法を施しますが、医師免許を持たないカウンセラーが行うカウンセリングは保険が効かないため、カウンセラーが決めた料金で行われます。

ただ臨床心理士の資格を持つカウンセラーが行う場合、料金の相場が決まっており、1時間ほどのカウンセリングで約5千~1万円の料金内で行われることが多いです。もちろんカウンセリングは継続して行われるので、何度も治療を受けていればその都度支払わなければいけませんから、捉え方次第ではお財布に痛いと感じてしまうこともあると思います。

しかし悪徳なカウンセリングでは1回のセッションに対して3万円や5万円も要求したりします。行動心理学的には高額なものほど希少性があると感じてしまうので、非常に効果があるように感じてしまいます。

さらにパッケージのような形で、初回に何十万支払ってカウンセリングを受けるよう勧めることもあります。カウンセリングというのは治療期間となる目安はあるものの、クライエントの症状次第では早期に治療が終了することもあるため、わざわざパッケージにして一括で支払わせることなどありえないのです。

安心感を提供してくれる

当たり前ですが、不安感が漂う状態で満足のいくカウンセリングは望めません。特に初対面の人に対して自分の本音を話すことは難しいので、相手がどういった人なのかを見極めなければいけません。

カウンセラーの職業倫理として守秘義務があります。カウンセリングで得た情報を危険性がある場合を除き第三者に漏らしてはいけないという約束事があり、これにより安心してカウンセラーに自分のことを話せることができるようになります。

守秘義務については「臨床心理士」の資格を持っている人なら最低限知らなければいけないことなので、改めて問題視する必要はないのですが、資格も持っていない人がカウンセリングをする場合は気をつけなければいけないと言えます。

無資格のカウンセラーの中には集客のためにクライエントから得た情報を簡単に公開してしまうケースがあります。これではクライエントの利益ではなくカウンセラー側の個人的な利益のためにしていることであり明らかな問題行為です。

ホームページを通じてカウンセラーを知ることもあるでしょう。その際クライエントから得た情報を第三者に堂々と公開している場合は避けた方が無難です。

エビデンスに基づいた心理療法を実践しているか

カウンセリングで用いられる心理療法は、これまで数多くの研究者が研究に研究を重ねてそのうえで成立している技術です。

また現在でも、もっと効率性を高めようと様々な観点から心理療法の質の向上が図られています。

ところがカウンセリングで使われる療法の中には、本当に効果があるのかわからないものや専門性を謳いあたかも効果があるように見せかけているものもあります。

特にカウンセラー自身のどん底エピソードから「あるメソッドや方法論に出会った」もしくは「自ら技術を編み出した」というのは、その方法に対する学術的な裏付けや論文がない限りは一度疑ってみたほうがいいと言えます。

心の病気というのは対応を誤ってしまえばますます悪化してしまいます。そうならないように脈々と受け継がれている心理療法に対して日々研究が行われているのです。

相性を大切に

お医者さんやカウンセラーさん両方に言えることなのですが、相手はロボットではなく人間なので「相性」が必ず存在します。

いくら信頼に値する条件を満たしていても、人間的な相性が違えば信頼できるものもできなくなってしまいます。

相性の合う医者に巡り合えず何度も病院を変えるドクターショッピングに陥り、かえって病気が長期化してしまう人も少なくありません。カウンセラーにしても同じで、相性が合わなければ拒絶反応が強く表れてしまい心から信頼することができなくなってしまいます。

一人ひとり違った気質や特性を持っています。自分との相性という視点もまた信頼できる医者やカウンセラーに出会うためのポイントとなるでしょう。

実際に信頼できる医者やカウンセラーに出会うのは容易なことではないと思います。そしてそれを自分の力で探そうとするのは骨が折れることです。

もし自分で探そうとした時、住んでいる地域の精神保健福祉センターからの情報が有効です。またネットでカウンセラーを探したい時には日本臨床心理士会のデータベースが最も信頼できます。

心の病気というのは場合によっては長期戦になることもあります。しかし長期戦になってしまっているのは抱えている症状に対して適切な治療が施されていない、誤った治療法を続けてしまっている可能性があります。

不安障害やうつ病に対する治療は「まだまだ発展途上の段階である」と言われています。さらに精神医療で行われる治療には、治療者によってばらつきがあることも指摘されています。

そうした背景から精神医療に対する怪しい雰囲気が蔓延し、また悪徳なカウンセラーやセラピストを野放しにしているように思います。

今回、紹介したポイントは自分の症状を改善するためだけではなく自分を守るためにも活用することができます。自分に適したお医者さん、カウンセラーさんに出会えるために役立てて頂ければ幸いです。

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