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予期不安の対処法である予期安心感とは何か!?

生活のこと、学業のこと、仕事のこと、健康のこと、そして将来のこと、人間誰しもが何かに不安を感じ心配の種を抱えながら生きています。

心配というものは先の見通しが分からないから抱くものであり、心配は不安とセットになって押し寄せてくるものです。

ただ不安障害を抱える人にとっては、その不安や心配に対して過剰に反応してしまい苦しんでいることが往々にしてあります。

また予期不安というものが身体的症状を発動させる引き金になっていることがあり、予期不安を感じさせないような、あるいは感じにくくするような状況を形成したり、時には自ら行動したりすることが大切になってきます。

そして今回、予期不安を感じた時に対処法のひとつとなりうる予期安心感について紹介したいと思います。

不安障害当事者を苦しめる予期不安とは何か

「首が閉まる感じで息苦しい」、「呼吸が乱れて息ができない」、「頭がクラクラして意識がなくなりそう」、「心臓がバクバクして倒れそう」など、このような身体的症状を経験していると、また同じような状況が起きるんじゃないかという不安に陥ることがあります。

この不安を「予期不安」といいます。

予期不安を絶えず感じていると、不安を誘発させるような場所や機会を避けたいと感じてしまいます。いわば回避行動に繋がります。

なぜ回避行動を取ってしまうのかということについては、その根底に予期不安が大きく関係しており、また「死ぬかもしれない」という体験をしていることで、当事者の行動選択として回避的な行動や安全保障行動に繋がっていきます。

とりわけ死ということについて、身体が痛くて苦しくて死ぬほどの身体的な死の側面もあれば、自分自身の存在が卑しく生きる価値がないほどに辛いという精神的な死の側面があり、そのどちらの場合であっても当事者の認知的な歪みによる「死ぬかもしれない」ということが、予期不安をより一層強めています。

予期安心感の構築を目指す

予期不安を感じてしまうとその不安を感じさせるような場所や機会を意識的に回避するため、当事者にとっては大きな損失となり、人生の質を著しく低下させる要因にもなります。

不安障害のひとつであるパニック障害を例にとると、パニック障害を持つ人は主に狭い空間、満員電車やエレベーターなどを酷く嫌います。

その結果、電車通勤が出来ない、エレベーターに乗れないという日常生活において不利益な結果を招いてしまいます。

どうして満員電車やエレベーターなどに乗れないかというと、当事者の中では、「パニック発作を起きた時に逃げることができない」、「パニック発作を起こすことで人前で恥をかくのではないか」といった考えなどが浮かんでいるからです。

そのような考え方が過剰になってしまうことで結果的に回避行動に繋がり、乗りたいのに乗れないというジレンマを抱えてしまいます。

しかしこのような過剰な考え方に対して何も策がないわけではありません。そのひとつとして「予期安心感」の構築というのが手助けになります。

予期安心感とは何か。それは自分が何かを行った結果、その行為自体が自分にとってネガティブな感情を生むことになったとしても「大丈夫」と思える気持ちを自然と感じられるもの、いわば安心感を保証するようなものです。

予期安心感を感じる対象がどのようなものになるのかは人によって様々ですが、その対象となり得るものは人であったり物であったり、あるいは自分自身であったりします。

ただ不安障害当事者の場合では、当事者自身が抱える不安を自分で上手にコントロールできないので、その対象の多くは人や物になると思います。

そして、この予期安心感が徐々に感じられるにつれて不思議と予期不安を感じにくくなります。

先程例に挙げたパニック障害の場合、以前なら息苦しさや吐き気などを引き起こしていた場所や状況であっても、そばに安心感をもたらし信頼できる人がいることで、そのような症状に襲われることなく不思議と安心感に包まれる感覚になります。

予期安心感を感じているうちは自然と回避行動を取らなくなっていき、そして自ら行動しようという意欲に駆られるのでそれだけで自分の人生を主体的に歩んでいる気持ちなります。

人生を主体的に歩むことは自身の幸福感に繋がっていくため、今まで陥っていた悪循環から抜け出す手立てにもなります。

多くの人が予期安心感を感じる対象は信頼できる人ということになります。ただ場合によっては信頼できる人がそばにいない、そもそも人は裏切る生き物であり、他人なんて簡単に信頼できないと思う人も少なからずいることでしょう。

最終的には予期安心感の構築は、その安心感となるものを他者ではなく自分自身の中に持たなければいけません。

どうしてかというと特定の人に予期安心感を抱いてしまうことにより、それが過剰すぎた時に<依存>という形で表れてしまうからです。

<依存>は人生を主体的に歩む機会を失うだけでなく、足かせとして人生を棒に振ってしまう可能性をはらんでいます。

自分自身の中に「予期安心感」を構築するためには、自分を信じること、肯定する気持ちを持つことが必要になってきます。そして自信や自己肯定感を持っている人というのは、不安を目の前にしても動じることなく人生の喜びや幸福感、充実感に満たされながら生きることができます。

ただ実際のところは、はじめから自分の中に自信や自己肯定感を持つというのは難しいことだと思います。色々なことを経験して、積み重ねることで初めて実感できるものです。

予期安心感も同様に積み重ねることで感じられるものだと思います。そして予期安心感が構築できた時、その時にはもう予期不安で悩まされることはなく、不安をコントロールできている新しい自分がそこに存在しているのではないでしょうか。

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