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パニック発作の種類について

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パニック発作と聞くと「パニック症(パニック障害)」が真っ先に思い浮かびますが、ではパニック発作が起きるからパニック症と診断されるのかというと必ずしもそうではありません。

パニック発作にもその発作が起きる条件、発作の頻度や程度など、単にパニック発作と言っても様々な種類があるのです。

今回はどのようなパニック発作があるのか、パニック発作の種類について見ていきたいと思います。

パニック発作とは

急に心臓がドキドキしたり、呼吸が速くなったりするとパニック発作が起きたのかもしれないと思う人もいると思いますが、医学的な定義が決まっているのはご存知でしたか。

医学的な定義

医学的にはパニック発作というのは、以下の13の症状のうち、少なくとも4つ以上が突然表れて、数分以内にピークに達する場合に「パニック発作」と呼ばれます。

  • 動悸や心拍数の増加
  • 発汗
  • 身体の震え
  • 息切れ感や息苦しさ
  • 窒息感
  • 胸の痛み、胸部の不快感
  • 吐き気、腹部の不快感
  • めまい感、ふらつき感、気が遠くなる感覚
  • 寒気またはほてり
  • 感覚が麻痺する、うずくなどの異常感覚
  • 現実的ではないという現実感消失または自分自身が離脱しているという離人症状
  • 抑制力を失うことによる恐怖、気が狂ってしまうことによる恐怖
  • 死ぬかもしれないという恐怖

その人自身の生まれ持った体質によって表れやすい症状というものがありますが、例えば、過剰なストレスによって自律神経のバランスが乱れていると、めまいやふらつき、息苦しさなどの身体的な症状が表れやすく、一方で「死ぬかもしれない」、「自分の気が狂ってしまうかもしれない」という恐怖感を伴う精神的な症状は表れにくいと思います。

そのため、場合によってはリストのうち3つしか症状として表れないケースが往々にしてあります。

該当する症状が3つ以内に収まるのであればパニック発作とは呼びません。しかし治療対象になる症状はあるため、こうした状態を「不全型パニック発作」と呼ぶことがあります。

不全型パニック発作では、パニック発作の条件を満たしているわけではないけれど、通常のパニック発作同様、治療の対象となり得るため、症状を抑えるために何かしらの処方がされます。

またこの不全型パニック発作は、パニック症が治りかけている時にも見られますし、パニック症以外の精神疾患でも見られることがあります。

症状としてはそこまで重たいというわけではないので、薬以外に、生活スタイルの見直し、適度なストレス発散によって症状そのものを改善させることが可能です。

一方で、典型的なパニック症で見られるパニック発作というのは、予期せぬ時、不意に襲ってくるケースが本来見られる特徴でもあるので、それゆえ強い恐怖感や離人感などを伴いやすいです。

一度目の恐怖体験が、また起こるかもしれない発作に対する不安(予期不安)となり、負の連鎖から回避行動へと繋がっていきます。パニック症を抱えている人が時に外出困難に陥ってしまうのは、予期不安の強さが背景にあるのです。

状況別で異なるパニック発作

パニック発作の条件を満たさないものの、治療対象となる「不全型パニック発作」というのがありました。ここでは状況別でパニック発作を見ていきたいと思います。

状況依存性(状況結合性)パニック発作

状況依存性(状況結合性)パニック発作」は、ある特定の決まった状況において発作が発生するのが特徴です。

人前で発表する時、電車に乗る時、エレベーターに乗る時、誰かと一緒に食事をする時など、何か特定の状況におかれた時に必ずといっていいほど発作が起こるのが状況依存性パニック発作なのです。

また実際にはその状況にならなくても、そうなるかもしれないと考えただけで発作が起こる場合も同様です。

パニック症(※広場恐怖を伴うもの)をはじめ、広場恐怖症、社交不安症、限局性恐怖症などがこのケースに該当します。

状況準備性パニック発作

状況準備性パニック発作」は、先ほどの状況依存性パニック発作と違い、必ずしもある特定の状況で発作が起こるというものではなく、発作が起こる時もあれば起こらない時もあるというものです。

身体の状態にもよりますが、パニック症や不安症そのものが治りかけている時に見られるタイプでもあります。

突発性パニック発作

突発性パニック発作」は状況依存性、状況準備性のパニック発作と違い、予期せず突発的に起こるため非常に厄介です。

夜寝ている時に突然発作が起こることもあれば、何かしている時に前触れもなく起こることもあります。

この予期しない突発性のタイプは、典型的なパニック症に見られるパニック発作の特徴でもあり、ある特定の場所や機会で起こるものではないため、発作を恐れて行動範囲が狭まり、ひいてはひきこもり状態を招くこともあります。

パニック症に伴うパニック発作は死に至るわけではないものの、人によっては死を想起させるほどの辛い発作なので上手に付き合うのが難しいです。

  • 状況依存性(状況結合性)パニック発作
  • 状況準備性パニック発作
  • 突発性パニック発作

パニック発作というと、急な動悸や心拍数の増加、呼吸の乱れなどが主な症状としてあると思いますが、実は性質上、その表れ方は十人十色であり一概に語れるものではありません。

また発作自体も、人によってはある特定の状況で発作が起こってしまうこともあれば、予期せず突然発作が起きてしまうこともあります。

さらにパニック発作は心臓発作との見分けがつきにくいため、パニック発作を心臓発作と間違えてしまうケースも多いです。

心臓発作であれば胸に強烈な圧迫感と痛みを感じ、その痛みが心臓周辺へと広がっていきます。一方パニック発作であれば、一時的な痛みを感じることはあってもすぐに消えてしまいます。

そして心臓発作は身体に負荷がかかった時に起こりやすいですが、パニック発作は安静時でも起きてしまうことがあります。

この機会にパニック発作とはどういうものなのか、あらためて知っていただけたらいいなと思います。

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